英語関係の書籍を数多く量産している晴山陽一さんは、
元々教育関係の出版社の編集者で、元の会社で多大な業績を残した後、独立、
10年間で約80冊の書籍をものにし、その多くがヒットするという凄腕の仕事師です。
晴山さんはどうして、そんなに沢山本を出す=アウトプットができるのか?
その疑問の答えを、晴山さんの書籍「知的生産のためのすごい!仕事術 」のアウトプット五原則より、ご紹介します。
☆晴山陽一さんの「アウトプット五原則」
1、材料をきっちり揃えておく。
本を書き始める前に「作業」としてデータ集めをすることが大原則。
ろくに材料が揃っていないのに書き始めてはいけない。
2、あらかじめ構成をしっかり決める。
とにかく仮でもいいので構成を考え、材料が十分に集まっているかをチェックする。
材料やデータの足らない部分は補っておく。これが執筆に必要な「ダンドリ」である。
3、とにかく一度書いてみる。
一回で決めようと思ったら余計プレッシャーがかかってしまう。
下手でもいいのでとにかく書くことで全てが始まる。
途中からでもいいので、とにかく書けるところから書いて形にしてみる。
4、本丸(一番書きたいところ)から攻めよ。
一番訴えたい所、大事な部分を書いてみる。要点の箇条書きでも、メモ書きでもいい。
とにかく核になる部分を形にすると、その導入、肉付け、例証、締めの言葉、と言うふうに、
次第に全体像が現れてくる。
晴山氏は、章ごとに一番書きたいことをまず箇条書きに打ってしまい、それに肉付けする方法で、
書いている。
5、批判力を自分に向けて推敲する。
一度でもとにかく形にすると、自分の考えの外側に出られる。すると自分の考えを外から眺めることができる。
そうなったら、日頃の他者に対する批評眼を自分の文章に向ける。
こうすれば、批評眼が一流なら、二流の書き手でも最後は一流の作品になる。