「身の丈起業」でも準備は必要

石原慎太郎氏との共著がある、一橋総合研究所の書籍「「身の丈起業」のすすめ」を読みました。
色々と思い当たる話が多くて、頷きながら一気に読み通してしまいました。
私も仕事柄、結構、企業の社長さんと話をする機会は多いのですが、いつも、既存の「起業本」と社長さんたちのリアルな話の乖離を感じていましたので、この本は非常に納得できました。
世の中いい話ばかりではないですからね。
上場まで辿り着く起業なんて全体の1%あるかないかでしょう。
大部分の起業は、5年後生存率でも、10%もいかない悲惨なものです。
そういう中で、「身の丈」にあった、ある種、生業的な起業と言うのは、非常に理解できるものです。
さて、今日は、「「身の丈起業」のすすめ」の中から、「起業する前にやっておくべきこと」について、ご紹介したいと思います。

 

☆「身の丈起業」の前にやっておきたいこと
1,起業前の準備の目的は、起業後のリスクをなるべく減らすことである。
2,自分の弱点をきちんと把握しておこう。
3,自分の弱点を補ってくれる創業パートナーを探す。「ノリ」を共有できるかどうかがカギ。
4,「ちょっと変なんじゃない?」と言ってくれるご意見番を確保する。
5,手堅い収入源を確立しておく。失敗したらサラリーマンに戻るのも手。
6,「何が嫌で起業するのか?」自分の「嫌なこと」は何なのか見つめる。
7,いいこと貯金をする。創業資金を援助してくれるサポーターを日頃から確保しておく。
8,個人的なローンは起業前に組んでおくことは鉄則中の鉄則である。
9,お客づくりは起業前から。今の仕事のお客さんは将来のお客さんでもある。何事もどん欲に。
10,事業で成功するための自分の型を早く作る。成功するためにワンパターンは必要である。
11,会計の勉強をして、会計を理解しておく。
12,世の中の出来事に対して常に「自分にとって意味を考える」。それがビジネスの発想につながる。
13,起業前から常に種まきをして、将来のお客様づくりを欠かさない。
14,どんな会社も良いところがあり、お手本になる。焦らず、どこかの会社に勤める。
15,サラリーマンのスローテンポの染まらない。起業家はスピードを重んじる。
16,有言実行。ただし、前言撤回を辞さず。

 

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名著です。