「ど素人の私が株で儲けている方法」

宝島社文庫の「ど素人の私が株で儲けている方法」を読みました。
初心者にも分かりやすい語り口でかつ、実践的な内容に感心しました。
やっぱり、テクニカル分析がなんたらかんたらって、言う本は私には向きません。

著者のなべさんの投資手法は基本的に中長期投資で、
一度買ったら決してソン切りせずに、最低半年は寝かせると言う手法ですから、
読者の大部分である、忙しいビジネスマンにもマネしやすく、共感を呼ぶでしょう。

とにかく分かりやすい、なべさんの手法、ポイントを列記しましたので、ご賞味あれ。

 

1,しっかり考えて購入した銘柄は一時的な値下がりはあっても最終的には上がる。
2,中長期投資の目的は儲けることではなく、損をしないこと。損をしなければ自然に利益は出てくる。
3,購入した銘柄は最低半年は様子をみる。
4,投資資金は、①初期投資用、②ナンピン用、③暴落時用、に3分割して投資する。
5,初期投資用の資金を1か月程度で使い果たしそうになっても、ナンピン用の資金は使わず確保すること。
  そうしないと、損が大きすぎて売るに売れない「塩漬け株」が出来上がってしまう。
6,資金が少ないうちは2銘柄以上のまとめ買いはしない。2番目の投資は少なくとも1か月空けること。
7,利益確定ルールとしては、買値の2倍を目安にしている。
  購入した銘柄の株価が2倍以上になり、最高値を付けた時点から10%下がったら売る。
8,銘柄選びは、①大株主と株価をチェックして、財閥系の低位株を買う。
  ②PER15倍以下、PBR2倍以下を買う、③四季報のコメント欄に前向きな言葉がある銘柄を買う、等。
9,財閥系の低位株はいったん上昇し始めたら2,3倍になる。
10,自社株買いをしている企業に注目。筆頭株主が自社になっているかどうかをチェックする。
11,外国人投資家が大量に買い占めたと言う噂が出ると、株価が急騰することが多い。
12,投資信託の持ち株比率が高い株は、あるタイミングで大量に売られることがあるので注意する。
13,会社四季報の業績欄で、赤字から黒字に転嫁している銘柄は買い。
14,配当利回りが高すぎる企業は、値下がりしにくい特徴があるので、投資の対象外とする。
15,株主優待を含めた実質高利回りランキングの上位に入っている銘柄も投資の対象外とする。
16,業界ナンバーワン企業の株は面白味がない。ナンバー2、3がお買い得。
17,ナンバー2,3企業はナンバーワン企業が上がった後に上がるので、じっくり構えて待つことが大事。
18,IPOする企業の親会社の株を買え。
19,株価下落でも損切り禁止。ナンピン買いで対応せよ。
20,暴落時には、用意した暴落用の資金を「最小単位で買い、できるだけナンピンの回数を増やすこと」

 

 

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