文系こそ読んで役に立つ「ラクして成果が上がる理系的仕事術 」

PHP新書の書籍「ラクして成果が上がる理系的仕事術」を読みました。
著者の鎌田 浩毅さんは、文春新書の「成功術 時間の戦略」がなかなか面白かったのと、「理系的仕事術」と言うタイトルに引かれて、買いました。

結論から言うと80点。文春新書の「成功術 時間の戦略」より、
具体的なノウハウが沢山書かれている分、こちらの方が私には面白かったです。

気になる「理系的仕事術」とはなんぞや?かと言うと、
①全体が一望のもとに概観できる。
②仕事がラクに運ぶ。
③早く仕上がる。 の3つの特長があるそうです。
これなら、文系も真似したいですよね。

以下に、私が気に入ったノウハウを拾ってみました。
チェックしてみてください。

 

☆読んで面白かった点はココだ!
1,文章は書く前に出来上がりをイメージして、全体の構造を決めてしまう。
  そして今書けている情報だけを優先的に拾い集めて内容を練り上げる。
2,理系的発想の核にはシステムと言う考え方があり、それは、細かく問題点を分解し、いろいろ試行錯誤しながら実験してみることでつくることができる。
3,手帳には全ての情報を書き込み、一元管理する。通常の情報に加え、相手の電話番号、相手と話す内容まで記入しておく。そうすることで、頭に余分な負担をかけないようにする。
4,パソコンは情報開始機である。創造的な仕事に使うべきで、ソフトの使い方を覚える等のムダな事はしない。
5,本の用語に自分で鉛筆を使いクロスレファレンスを書き込んでいくと、本の価値ば倍増する。
6,頭をクリエティブな状態にするには、①徹底的に考え抜くこと。②量は質をもたらすことを理解すること。
  ③身体を使いながら考えることが大切。④当たり前のことを当たり前でないと考える習慣をつけること。
  以上が大切である。
7,オリジナリティとクリエイティブは違う。オリジナリティに縛られるな。
8,文章を書く際には、全体を序論・本論・結論の三部構成にし、かつ各部を3つの章に分け、さらに、各章を3つの節に分ける。最初にそう決めて枠を作ってしまうことがコツ。

 

 

【理系的システムを構築する16個のノウハウ】
①ラベル法 とりあえず区別せよ
②不完全法 完璧主義を捨てなさい
③枠組み法 あらかじめ完成形をイメージせよ
④割り算法 最後まで行き着く無理無い時間設定
⑤一望法 クリアフォルダを活用する
⑥要素分解法 システムに任せる
⑦バッファー法 自由になる時間を確保せよ
⑧目的優先法 ノートは書き殴れ
⑨橋渡し法 フレームワークを共有する
⑩棚上げ法 濡れた服でも歩き続けよ
⑪コピーペースト法 オリジナリティに縛られるな
⑫隙間法 オリジナルの種を探す
⑬三脚法 構成を大きく3つに分ける戦略
⑭ひと言法 メッセージは各節に一つ
⑮呼び水法 眠れるアイデアを他人に引き出してもらう
⑯落ち葉拾い法 全体の過不足はブロックごとにチェックする

 

 

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↑何度も読み返したくなる本です。最近の本の中ではお薦めです。