1961年刊行と言うから随分昔の本ですが、
ダイヤモンド社から「自己啓発36のポイント 」と言う本が出ています。
ダイヤモンド系の経営雑誌の付録をまとめたものなのですが、
コレが良くできています。
おおよそ、自己啓発ネタの全てがカバーされていて、その上、非常に実用的。
90年代に出たものを持っていたのですが、たしか70刷を超えていたと思います。
実に30年以上も生きながらえた上に、おそらく10万部以上も売れた驚異の本です。
経営コンサルタントやビジネス書のライターさんの中には、
実はこの本をネタ本に使っている人が結構いる位の名著です。
今日は、その中から「書く技術」についてご紹介します。
☆自己啓発マニアのネタ本に学ぶ 「早く、要領よく」書く技術
1,何かを書く際には、まずメモ用紙を沢山用意する。
2,その上で、まず第一にすべきことは、何を書くのか、その目的をハッキリ掴むことである。
借金の依頼文なのか、論文なのか、論文なら何をテーマにするか・・・。
3,テーマを掴んだら、その文章の中に盛り込む項目を考える。
思いついたことをメモ用紙にドンドン並べていく。項目の大小、順序は問わない。
4,全部出尽くしたら、全体を眺めてみる。
ここで、不十分だと思ったら、本、パンフ、その他の資料を参照して必要な項目を選び出して付け加える。
5,この際、必要なことは強力な連想力である。この文章の中には何を入れたら良いか?
過去の文章経験が問われる部分で、ここが弱いと内容の乏しい文章になる。
6,次にメモに並んだ項目の整理を行う。どういう順にメモを配列したら、文章の目的が良く実現できるか?
あれこれ順序を変えて検討する。検討しているうちに、これから書こうとする内容のプロットが出来上がる。
7,プロットが出来上がってもすぐには書き出さない。
しばらく休んで、無意識の協力を仰いで、文章をあたためる。
8,休み休み、思いついたことをまた、プロットにくっつけて、プロットをしっかり整理する。
【書く作業の注意点】
1,文章は短く。あまりセンテンスを長くし過ぎると頭の中が混乱する。
2,漢字は少なく。
3,後戻りしない。書いた部分を読み直したりしないで、一気に書き上げ、直すのは後からにする。