大前研一さんの書籍「実戦!問題解決法」を読みました。
大前さん得意の所謂、PSA(プロブラム・ソルビング・アプローチ)本なんですが、
初心者向けの本としては、この本がイチバンのお薦めです。
もちろん、大前さんのPSA本としては「企業参謀」がピカ一なんですが、
やっぱり、時代を経て、内容がちょい古かったのですが、
今度の本は、それよりも内容も新しく、新鮮な気持ちで読めますし、
より、内容が易しくなっていて、PSA初心者には打ってつけの本です。
今日は、その本の中から、「PSAがすぐ理解できる、『3つの原則』と『3つのステップ』」を、ご紹介します。
☆「実戦!問題解決法」が教える「PSAがすぐ理解できる『3つの原則』と『3つのステップ』
【PSAの原則】
①全ての問題は解決できる、という強い信念を持つこと。
「しょうがない」と思った時点で思考は停止し、解決できる問題も解決できなくなる。
問題解決は、その人が持っている意欲と目線の高さに比例して可能になる。
②常に「What,if・・・?」と考えよ。
PSAでは「もし答えがあるとすれば、どういう範囲にあるのか、どういう感じなのか」と考えてみる。
「もし、状況がこうなったら、どのように考え(あるいは行動、反応し)たらよいか」。
③原因と現象を混同するな。
多くの場合、5割以上のウェートを持っている原因は1つだけある。
たくさん問題がありそうに見えても、1つの原因が現象として色々な形で問題として出てくるだけ。
現象に1つ1ついちいち対応していてもキリがない。原因を潰さなければ、絶対に問題は解決しない。
【実戦のステップ】
①足して100になる質問で問題の原因をあぶりだす。
これを緻密な論理を組んで実行しないと、原因が指摘した問題の外にある場合もあるので、解決しない。
最初に問題を見つけていくための設問の中で、絶対にその外側に問題はないという論理構成をする。
②問題の本質が見えてきたら仮説を立てる。
「足して100になる」設問を山のように繰り返して原因のレンジを狭めたら、仮説を立てる。
③仮説を実証するためデータを収集し証明する。
その仮説を実証するために証拠となるデータ、事実を集め、その証拠からそれに違いないということを、
証明していく。
このプロセスではA=B、B=C、であればA=Cである論理を使う。これがロジカルシンキングであり、
問題解決アプローチの中では最も重要なプロセスである。