新・知的生産の技術 デジタル時代の「切り抜きデータベース術」

大昔から情報整理と言えば、新聞の切り抜きが基本でした。
が、最近はインターネットの普及で、新聞切り抜きの価値は大きく下落しました。

 

しかしながら、それでも新聞の切り抜きには価値がある、と言うのが、
知的生産の技術研究会の竹内元一さんです。

 

「自分の関心事、テーマを見つけるのに意味がある」そうです。
竹内さんの「デジタル版「知的生産の技術」」より、ポイントを抜き書きしましたので、チェックしてみてください。

 

☆新・知的生産の技術 デジタル時代の「切り抜きデータベース術」
1、誰でも新聞記事データベースが使える時代になったので、新聞記事の引用を主体とした企画書作成等の、
  知的生産には大きな意味が無くなった。
2、今、新聞の切り抜きを行う意味は、「自分の関心事、テーマを見つけるため」である。
3、自分の関心事、テーマを見つけるための新聞の切り抜きの具体的な方法は、
  ①新聞でも雑誌でも構わないので、自分の何となく気になる記事を切り取ってみる。
  ②日付と媒体名を記入して、箱にでも放り込んでおく。
  ③この目的のためには、欲張って余り数多くの記事を切り抜かない方がいい。
4、表計算ソフトのシートの中に、一記事、一行で整理する。
  入れるデータは、年、月(日は要らない)、キーワード、記事の要約、これだけ。
5、入力が終わった記事は、捨ててもいいが、せっかく切り抜いたので、A4のファイルフォルダに入れて、
  期限1年で保存しておく。
6、表計算ソフトに入力した記事のリストは、時間順に並んでいて、全てが一行に要約されている。
  これらのデータは何らかの理由で自分が興味を持った情報が時間順に並んでいる。
  記事の一つ、一つは「点」の情報でしかないが、時間の流れに沿って、「線」の情報に変わっていく。
7、次に先ほどのデータから、有る特定のテーマの記事情報を、コピー&ペーストして、別のシートを作ってみる。
  このデータを見てみると、何となく気になって切り抜いたものが、どんなテーマにまたがっているか、
  どんな情報が時間順に並んでいるかが、明らかになってくる。
8、以上の過程を経て、自分の関心がある分野、テーマがはっきりしたら、記事データベースを活用して、
  より深い知的生産を実行できるようになる。

 

 

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↑以前の本ですが、今でも役立つ知的生産のネタが数多く詰まっています。