ノンフィクション作家として有名な野地秩嘉さんの書籍「企画書は1行」を読みました。
基本的に、食や美術、人物ノンフィクション等を書いて、切れ味のあるライターさんですから、どういう本になっているのか楽しみでした。
タイトルから察すると、ハウツゥ書っぽいですが、中身はなかなかお得意の人物描写が冴えていて、ビジネス読み物として、興味深く出来上がっていました。
読ませる点は、取材対象が豪華である点です。
小山薫堂さん、トヨタの張副会長、マネックスの松本大社長、GMO会長の熊谷正寿さん等々、単著でも十分成り立つ著者がずらり。
そのノウハウの一部を伺えるだけでも読み応えがありました。
今日は、その中から、「企画書を1行」で成り立たせるためのポイントをご紹介します。
☆野地秩嘉さんの「企画書は1行」
【GMO熊谷会長の企画書ノウハウ】
1,最大のポイントは「結論を先」に書くこと。
2,企画書とは相手を説得するためのドキュメント。
3,できるだけ短く、インパクトのある言葉で1行で書く。
4,結論とその理由、そのくらいのシンプルなもので十分。
5,企画書は相手の身に立って書くこと。
6,商品の優位性は何なのか、買って欲しい理由は何なのか、買ったらどんなメリットがあるのか、
そういった事柄が箇条書きで書いてあるものを、後は口頭で説明すればいい。
【野地秩嘉さんの企画書ノウハウ】
1,企画書の1行とは内容のまとめではない。
2,1行を見た時、頭の中に映像が浮かぶように書く。
3,企画書の1行とは、読んだ人の脳裏に風景を映し出すことである。
4,それができるようになるためには
①他人の書いた鮮烈な文章を集めて研究すること。
②頭の中に浮かんだイメージを文章化する訓練を怠らないこと。
5,その結果、相手の頭の中に、同じ映像を映し出すことができれば、企画を結実する。