アテンションエコノミーを知っているか?

佐々木俊尚さんのベストセラー「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 」を読みました。
日常便利に使っているグーグルの可能性と危険性が良く分かって面白かったです。
とくに、グーグルの限界については、最近やっと議論が始まった所なので、
佐々木さんの意見は非常に新鮮でした。

 

さて、私が一番本の中で感心したのは、「アテンションエコノミー」と言うコンセプトです。
「アテンション!」と言う本がネタ元らしいのですが、ネット時代になり、情報が大量に流通し過多になってくると、「ただ情報を持っているだけでは、人に見向きもされなくなり」、情報を持っているだけではなく、人々に注意喚起し、注目を集めることができるメディア、つまりアテンションを持ったメディアだけが力を持つことができるようになる。
これぞ、アテンションエコノミーと言う訳です。

 

アテンションエコノミーの世界では、カネや時間、生産量を持っているのが優位なのではなく、
人からどれだけ注目(アテンション)されるか
が最大の価値基準となるそうです。

 

たしかに、最近のモノの売れ方って、そんな所がありますよね。
テレビやネットで注目されると、パッと売れて、アッと言う間に消費されて、
また次の注目商品に顧客は移っていく。
まさに、アテンションエコノミーの時代なんですね。

 

 

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↑私的には「ウェブ進化論」よりずっとお薦めの本です。