売れない8割の売上が売れる2割の売上を超える!「ロングテールの法則」はネット時代の必読書。

ロングテール現象」と言う言葉を聞いたことがありますか?
シリコンバレーで今、話題のキーワードなのですが、要するに、従来の「80対20の法則」が覆り、売れない8割の売上が売れる2割の売上を超える現象のことを言います。

元来は、リアルの店舗では、店の広さに限界があったので、置ける品数に限りがあり、
従って、どうしても売れる商品を重点的に売るために、上位2割の売上が全体の売上の大部分を占めていたものが、ネット社会の到来で、ネットで商品を売るようになると、ほぼ無限に商品を並べて売ることが可能になるため、遂に、下位8割の売上が、上位の2割の売上を超えてしまった訳です。

 

前提になるのは、ネット社会。とくにブロードバンド後のそれです。
商品がデジタルに近づく程、在庫コストが下がるため、品数を増やすことが可能になり、ロングテールの法則が成り立ちやすくなる傾向があります。

さて、そのロングテール現象を、法則化し、ビジネスに役立てるノウハウを教えてくれるのが、今日ご紹介する「「80対20」を覆すロングテールの法則」です。

まあ、ロングテール現象と言っても、それだけでは、「それが何の役に立つのか?」と言う気がしますが、それを見事に、新しいマーケティング手段として、商売に役立つコツを教えてくれるのが本書のポイントです。

この手のマーケティングの本って、とかく論が先行して、本当に使えるのか?って気がする本が多いですが、本書は、著者の体験を大幅に交え、かつ、非常に分かりやすい語り口で、マーケティングの基本から、教えてくれるので、とてもよく理解できました。
久々に買って読んで、本当に役立つ本でした。

 

☆「ロングテール現象」をあなたのビジネスに応用するコツ
◎これまでのマーケティングは「顧客を切り捨てる」マーケティングだったが、ブロードバンド時代には、コミュニケーションコストが事実上ゼロなので、「顧客を切り捨てる」必要が無くなった。
ロングテール現象を戦略に応用する際の最大のポイントは、顧客を「絞り込まない」点である。
 とくに、この戦略は顧客への対応を自動化できる時に最大の効果を発揮する。
◎自動化を行うためには、マーケティングの「仕組み化」と「マニュアル化」が欠かせない。
◎「売れる仕組み」ができたら、それをITで自動化することで、「絞り込まない」ロングテール戦略が可能になる。
◎また、ITで自動化すると分析と評価が可能になるから、「売れた活動」と「売れない活動」を明確にできる。
◎そして、「売れる活動」を残し、「売れない活動」を削ることで、確実に売上を上げることが可能になる。
◎要は、ロングテール戦略とは、マーケティングにITを利用し、自動化することで、確実に売上を上げるための、仕組みづくりのことなのである。

 

 

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↑本屋で立ち読みしてたら、つい夢中になってしまい、買ってしまいました。