ベストセラーの目利き人・井狩晴男さんの「売れる本のキーワード」

最近は電子出版時代を踏まえ、一般の方もアマゾンやアップルと直取引することで、
出版社を中抜きして印税を総取りできる可能性が出てきました。

これまでは、一般に、出版社の利益=30~40%、著者=7~10%だったものが、
著者=70%も可能になったワケです。

そこで、ぜひとも欲しいのが「売れる」本=ヒット作です。
今日は、その売れる本を作るキーワードを、
ベストセラーの目利き人、井狩春男さんの著書「ベストセラーのつくり方」より、
氏のノウハウをご紹介します。

 

☆井狩晴男さんの「売れる本のキーワード」
1,「身近」=一番重要なキーワード。
  ①内容が身近 誰もが知りたい内容、多くの人が好む内容がいい。
  ②著者が身近 著者が有名で、現在、人気があって、多くのファンがいる。これが最高。
  ③本が身近 本の情報が発売前に読者に伝わっていて、本が出るのを待っている状態が理想的。
  ④装丁が身近 キレイとか、美しいと思える装丁を読者は一番身近に感じる。
  ⑤本の大きさが身近 バカでかい本は目立つが身近ではない。大売れしない。
  ⑥本の重さが身近 軽い本ほど、数多く売れる。
  ⑦定価が身近 頁数に比べ定価が高い本は売れにくい。
2,「短い」=「身近」と同じくらい重要なキーワードなのに、わかっている著者と編集者は意外と少ない。
  ①活字が少なく、短時間で読める。
  ②一つ一つの章が短い。
  ③1冊の情報が短時間でわかる。
  ④コミックが売れるのは、短時間で読めるから。
  ⑤写真やイラスト、図表などを使うと、瞬間的に情報が得られる。
3,「新しいorユニーク」
  ①どこかで読んだことがあるような、と思われたら、その本は売れない。
  ②もちろん、二番煎じでは、ある程度は売れるモノの爆発力はない。
  ③一番に出す!それがベストセラーの近道だ。
  ④企画ネタは出尽くしている。だから、切り口、味付けを変えて、「新しく」「ユニーク」に見せるべし。
  ⑤ニュース性のあるものを、最初に出す。それもキーワードの「新しい」である。
4,「明るい」=本の内容がどうこうというのではない。売れるかどうかを言っている。
  ①明るい内容の本ほど売れる。なんとなく笑えるのも、この「明るい」に入る。
  ②装丁も明るいほうがいい。多くの人たちは明るい方向を目指す。
  ③逆に暗い方向の本を売れにくい。
5,「全て」
  その本を読めば、全てわかった気がする。何冊も読まなければいけないのであればダメ。
   「わかったような気になる」でもOK。
6,「感動」
  思わず涙が出てくる。それほどの感動本。読者の心を大きく動かす内容。
7,「面白い」
  読んでいて面白くって、止まらない。面白いと思わせる、タイトル、装丁、オビのコピー、そして内容。

 

 

f:id:earlyworker:20211019230648j:plain

↑本に限らずヒット商品全般に使える本です。