和田秀樹「大人のための読書法」

和田秀樹さんの書籍「大人のための読書法」を読みました。
同じ系統の自己啓発書になる「大人のための勉強法」の方が名著で、面白かったので期待して読みました。
感想的には、まずまず。定価(724円)程度の価値はありました。
驚異的なアウトプット(著作、テレビ出演、講演等)を何年も実践してきた、和田さんのインプット(読書、ラジオ、テレビ、インターネット等)の秘密の一端が明らかにされる本です。
例によってポイントだけご紹介しますね。

 

和田秀樹「大人のための読書法」
1,ある程度以上の年収がある人間は、気になる本は全部買おう。その方が時間効率が良い。
2,自分のものにすれば、線を引いたり書き込みをしたり、自由に加工が可能になり、価値が上がる。
3,伝記には生き方のヒントがある。成功話は加工しなくてもそのまま役に立つ。
4,外れの少ない本の買い方、①新書を買う、②信頼できる著者を追いかける。
5,効率的な読書術として「一部熟読法」を勧める。一冊の本の必要な所だけ読む読書法だ。
6,本で一番著者が主張したいことは、第1章に書かれていることが多い。
  だから、読書の目的が著者の主張を知りたいことであるならば、1章を読むだけで十分となる。
7,また、第一章に総論的なことが書かれ、後の章は各論の詳説である造りの本が多い。
  こういう本は、第1章で総論的なことを理解し、後は自分が必要な所、興味を抱く所に絞って読む。
8,「後ろから読む方法」も有効。多忙な著者の場合、執筆に時間がかかるため、最後が一番新しい内容となる。
9,「あとがき」には、最新の情報や考え方が書かれていることが少なくないので、読み飛ばさないこと。
10,あるテーマについて調べる時は、同じジャンルの本を何冊か比べて読むと、理解が立体的になって深まる。
11,テレビの内容はどうしても多数意見が主となり、少数意見は紹介されにくい。
12,読書した内容を本当に身につけるには、アウトプットすることが一番。ブログはその練習台になる。
13,読書には三色ボールペンを使う。一度読んで大切だと思ったところに赤で線を引く。
   赤で線を引いた所を後でもう一度読んで、それでも大切だと思ったら、青の線を引く。
14,書棚には、同じジャンルの本が集まるように並べると、アウトプットがやりやすくなる。
15,ラジオは他の作業をしながら聴ける貴重な情報源だ。15分で結構深い話が学べる。
16,インターネットの利用はスキマ時間に行う。ちょっとした待ち時間にメールのチェック等は終わらせる。
17,本の情報は、内容が読む目的に合いさえすれば、外れが非常に少ない。効率の良いメディアである。

 

 

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↑1時間で読めちゃいます。