ミスター問題解決、大前研一「私はこうして発想する」

マッキンゼーの腕利きコンサルタント兼日本支社代表として活躍された大前研一さん。

八面六臂の活躍で、日本にコンサルタントという仕事を広めた立役者です。

そうなると知りたいのが大前さんの発想法。

今日は、同氏の書籍、「私はこうして発想する」より、そのノウハウをご紹介します。

 

さて、「私はこうして発想する」は、60分も読めば読み終えてしまえる本ですが、中身は結構濃いです。
大前研一さんの発想の秘密の全てをこの本1冊で理解することは、残念ながら到底無理ですが、「先入観を疑う」→「ネットワークから考える」→「他にないものを目指す」→「歴史から教訓を引き出す」→「敵の立場で読む」→「討論する」と言う、思考の過程=大前メソッドを、事例を引きながら学べる点は、
非常に贅沢な内容の本だと言えるでしょう。

 

サラッと読めちゃいますので、一瞬、中身が薄い感じもしますが、それは勘違い。
ホリエモンのフジテレビ買収の話から、中国、北朝鮮、韓国と、当時の話題のネタを材料に、「とらわれない視点」で論理を展開してくれますので、目を見開かれるような驚きが随所に出てきます。

 

私的には、周りの国を手玉にとるように見える、北朝鮮金正日が実は周辺国から追いつめられてレイムダック状態にあるとの指摘や、反日に燃える韓国がビッグコリアを目指して、かつての冷戦時代の同盟国韓国とはまったく異なる立場にいる話等が、今読むと結構当たっていて面白かったです。

 

本当に行きの通勤電車の中で十分読めてしまいますので、頭のトレーニングに一読をお薦めします。

 

☆大前流「変革」のための4つの思考法
①変わらなくてはいけない、と言う考え方を持つ(現状ではいけないと言う危機意識)
②どのように変わるのかを考える(方向性、内容、代案の利害得失を考え選択する)
③どうしたら変われるのかを考える(手法、技法、パートナーの存在等)
④後戻りせず、さらに前進する方法を埋め込む(退路を断ち、前進を加速する)

 

 

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↑今現在では大前本一位です。