野口悠紀雄「超発想法」に学ぶ

発想法の本は古今東西いろいろありますが、今日は野口悠紀雄先生の「「超」発想法」を読んじゃいました。
非常にオーソドックスな本で、とくにインパクトのある話がある本というより、アイデア発想についての一通りの考え方を学ぶのに良い本です。
いつも通り、ポイントをご紹介します。

 

野口悠紀雄「超発想法」に学ぶ
◎アイデア発想の基本5原則
1,発想は既存のアイデアの組み替えで生まれる。模倣無くして創造無し。
2,アイデアの組み替えは頭の中で行われる。カードや発想マニュアルは補助手段に過ぎない。
3,データを頭に詰め込む作業(勉強)がまず必要。
4,環境が発想を左右する。アイデアが出やすい環境と、出にくい環境がある。
5,強いモチベーションが必要。強い好奇心は発想を生み出す最大の原動力ある。

 

◎発想を邪魔する敵たち
1,権威主義や事大主義等の異質なものや新しいものへの敵愾心。思い込みや独りよがりも発想の敵である。
2,自信の欠如や現状に甘んじることは、発想からの逃げとなる。
3,失敗が許されない官僚組織は、発想には最悪の環境である。

 

◎発想のコツ
1,発想の必要条件は「考え続けること」である。
2,考え続けていれば必ず発想できるとは限らないが、頭の中を材料で一杯にすれば何かアイデアが出てくる。
3,集中した作業の後に環境が変わると、「啓示」が得られる。考えに詰まったら散歩に出よう!
4,思いついたアイデアの逃げ足は速い。必ずメモを取ること。また、家中にメモを用意しておく。
5,紙とペンが最も便利なメモ手段。そして、できるだけ早くパソコンに取り込むこと。
6,録音メモはスピードとどこでもできる点が便利。但し、後の処理が面倒だ。
7,事務的な仕事に追われると発想は出ない。集中する時間を確保せよ。手帳を予定で埋めすぎないこと。
8,集中する時間を確保しにくい、組織のトップは旅に出よ。孤独になる機会を持つことが大切。
9,テレビは脳を受動的にすると言う意味で、発想の障害になる。見る時間に制限を加えよ。
10,黒板が無い会議室の知的レベルは低い。OHPでは予め用意したものしか映すことができない。
11,米国の大学では、コーヒーメーカーが置いてある「たまり場」が重要な発想の場になっている。
12,本は最高の相談相手。問題意識を持って読めば、効果は倍増する。

 

 

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↑読むと賢くなった気がする本です。