批評界の鉄人・日垣隆さんの読書術・付箋の使い方「黄金の5分間」

みなさんはどのようにして本を読んで役に立てていますでしょうか?
いくら多読の方でも、読みっぱなしでは、身に付く量は限られてしまいます。

 

読んだら、読んだだけ、自分の血となり肉となすには、それなりの努力が必要です。
今日は、日垣隆さんの書籍「知的ストレッチ入門」から、
日垣隆さんの読書術と付箋の使い方をご紹介致します。

 

日垣隆さんの読書術「付箋の使い方」
1,数ある付箋の中で、読書用には3M社の「ポスト・イットスリム見出し(ミニ)」715PR-Kがイチオシ。
  理由は小さくて安いから、1枚あたりたった20銭。いつもカバンや上着の内ポケットに入れている。
2,読書する時は、最初のページに、ポスト・イットを予め20枚ほど貼っておき、必要なだけ剥がして使っている。
3,付箋の貼り方は本の上部に貼る、横に貼る、本の角を折る、の3つの方法を使い分けている。
  ①著者の主張に沿って「面白い」と思った個所・・・・・本の角を小さく折る。
  ②こちらの関心に従って「使える」と思った個所・・・・・上部に付箋を貼る。
  ③そこに紹介されている文献を手に入れようと思った個所・・・・・横に付箋を貼る。
4,①と②は、それぞれ10か所以上にならないことがコツ。
5,いったん本を読み終えてから、5分ほどかけて、付箋を貼ったり、角を折ったり、書き込みをした個所だけ、
  まとめて再読する。これをやるかやらないかで、その後の読書力は30倍位違ってくる。「黄金の5分間」。
6,角を折ったり、付箋を貼ったりする個所を10か所程度に止めることは、読書力を高めるために大切なこと。
  いつも3枚位貼るだけになれば、月間100冊読破の読書量も可能になる。
7,横に貼る付箋は、文献が手には入ったら剥がして良いが、文献を手に入れた理由を忘れてしまいそうなら、
  付箋を貼ったままにしておいて、シャチハタの一番小さな済み印を押しても良い。
8,ある分野の本をまとめて読み、その結果をレジュメや企画書の形にまとめる必要がある場合は、
  大きめの黄色の付箋を用意し、以前付箋を貼った個所のうちから、実際に引用したり活用したりしようと思う、
  場所にだけその大きめの付箋を貼り、執筆に取りかかると作業が早い。

 

 

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↑非常に実践的なノウハウ。文章を書くことを仕事にする人は必読です。